中学校受験ってどんな感じ?~広島県の中学校受験事情~わたしらしい働き方応援コンテンツ

最近4年生になった子供から、「○○くんと○○くんと○○ちゃんは別の中学校に行くんだって」と子どもの口からきいたり、「中学校受験」というワードをお母さんたちとの会話の中で耳にすることが多くなりました。

もちろん、わが子にはのびのび好きなことをしながら成長してほしいですし、勉強だけがすべてではなく、友達と過ごす中で人間的に成長できる場面はたくさんあると思います。しかし、「中学校受験」によって広がる世界があることも事実だと思います。最近では、小学生のうちから勉強するリズムをつけておくことで、中学校、高校、大学、就職と子供の将来への選択肢もさらに広がっていくんじゃないかなと思い始めました。

そこで、中学校受験をさせることへのメリットやデメリット。また、広島県の塾(中学校受験)についても調べてみましたので、ご紹介します。

中学校受験をするメリット・デメリット

メリット

学校独自に「建学の精神」があり、それに基づいた人間教育ができる

私立の学校には学校それぞれに「建学の精神」があり、それに基づいた“人間教育”を充実させようという強い意志があります。思春期の多感な時期において、私学の人間教育は人格形成に大きな影響を与えます。よって、親の教育観、価値観に合う学校や子どもの性格に合う学校を選ぶことで、より“その子らしく”成長ができます。

高校受験がない中高一貫でじっくり自分と向き合える

高校受験がないため受験勉強で分断されることなく、部活動や課外活動、さまざまな学習に6年間を通して取り組むことができます。人格形成の大事な時期に、じっくりと自分に向き合うことで、得意な分野を伸ばしたり、新しい自分を発見したりしながら、将来の生きる道を模索することができます。

最新の教育と充実したカリキュラムがある

私学では、その道のプロを講師として招く本格的な部活動、長期にわたる充実の海外研修、外部講師を招いて将来の職業を考えるキャリア教育、STEAM教育など多彩な学びの場が用意されています。また、探求型授業、ICT授業、英語のスピーキングを高める授業といったカリキュラムや、そういった最新型の授業を実現するための施設設備が充実しており、子どもが得意な分野をさらに伸ばせる環境があります。

細やかな指導で学力を伸ばせる環境が整っている

私学では大学進学やその先のキャリアについて、生徒一人ひとりが叶えたい夢に向かい着実に力をつけていけるようなサポート体制が充実しています。

まず、ほとんどの私学では公立に比べると授業数を多くしています。放課後の補習など細やかな進学指導を行っている学校もあります。さらに先取り学習を行い、高校2、3年生では受験勉強に専念させる学校もあります。

デメリット

小学校の後半は中学校受験対策が中心の生活になってしまう

近年の大手中学受験塾では、小学3年生の2月からカリキュラムをスタートさせていることもあり、小学校後半の3年間で受験の準備を行うことが一般的です。なぜ早くから対策をする必要があるのかというと、入試対策のための学習が広範囲に渡るからです。勉強量が多いため、友人と遊ぶ時間が少なくなり、習い事を削るなどの調整も必要となってきます。また、土日に塾や模試があるため家族の予定が立てづらく、受験中心の生活となります。

このように親子ともに負荷がかかる生活が続くと、気持ちに余裕がなくなり、親子関係が悪化してしまったという話もよく聞きます。

そうならないためにも、なんのための中学受験なのかを家族で話し合い、認識を合わせておくことがとても大切です。

新たな人間関係を構築しなければいけない

塾の同級生などで同じ学校に入ることもありますが、基本的にクラスメイトの顔ぶれは一新されるため、1から人間関係を作る必要があります。

小学校からの持ち上がりが多い公立中学に行くことを考えると、最初の負担は大きくなります。思春期の6年間を一緒に過ごすことになる仲間たちということも考えると、お子さまの学校生活で大きなポイントになることがあります。

通学に時間がかかってしまう

自宅近くに志望する学校があることはまれで、ほとんどのご家庭は通学に1時間程度かかる学校までを志望校として検討します。たとえば地元の公立中学校は30分で通えるところを、私立の学校に1時間かけて通うとなると1日1時間の差が出ます。また交通費もかかります。

通塾、通学後に学費がかかってきてしまう

中学受験塾に3年間通うと少なくとも200万はかかります。私立中高一貫校に進学すれば6年間で600~700万はかかります。高額となるため、これだけお金をかけたのだから、子どもはいい中高一貫校、いい大学に進学し、いい就職ができるはずだという、費用対効果として中学受験を考えてしまうご家庭もあるようです。そういった考え方は子どもにプレッシャーを与え、子どもが自分で生きていく力を潰しかねません。やはり、なんのための中学受験なのか、ご家庭でしっかりとした軸を持つことが大切です。

広島県の中学受験塾

受験を視野に入れ、塾を探してみようとしても県内にも多くの塾があり、どの塾を選べばいいのかというところで悩むこともあるかと思います。ご家庭の考える教育に合った塾選びが重要かと思います。ちなみに私がもし、子どもを塾に通わせるなら。と考えた時に考えたのが次の3点です。

1.あまり通塾に体力を使わない

→スクールバスとかがあれば少し遠くてもありがたい。自転車や歩いて遠くに行くのは不安が大きい。

2.「やらされる」ではなく「やる」という意識が持てる。

→「勉強やりたい!」と感じるようになるに越したことは無いですが、なかなか難しいかと思うので、せめて「やらされている感」ではなく「やろっかな」と思えるようになってほしいと思っています。

3.塾内で友達ができる。

→2にもつながりますが、友達に会いに塾に行き、勉強して帰るというのがモチベーションになってもいいのかなと考えました。特に「中学校受験をする子」というのは公立小学校では特別視されがちかと思います。塾で同じ境遇の友達と顔を合わせることで、ほっとする部分もあるかなと考えました。また、広島県は私立中学校もそんなに数が多くないので、塾でできた友達が一緒に入学となれば、中学校受験で人間関係を再び一から作るときに友達が一人いるだけでも心強いかなと思いました。

この3点を意識して広島県にある有名どころの塾を調べてみました。

塾のHPを中心に、口コミサイトなどの情報も参考にしているので、ここに書いてあることが必ず正しいとは言い切れません。ぜひこの記事で気になる塾がありましたら、実際にお問い合わせしてみて下さいね。

家庭学習研究社

広島では老舗の中学受験専門塾で、もともとは家庭で使う教材を作っていた会社らしく、宿題や予習復習は多めだそうです。家でも机にしっかり迎える子にはピッタリかと思います。また、広島市内に4校、呉・東広島に1校ずつと、自宅から通いやすい場所を選びやすいです。通学が大変な子用に土曜日のみ通塾する、「土曜コース」もあるそうです。

HP:https://www.kgk-net.com/

欧州塾

西日本では有名な大手塾です。広島県内にも約30校ほどあるので徒歩圏内で通える後者があるかもしれません。西日本地区のデータ蓄積量は随一とのことなので自分の実力を見極めるにはうってつけなのではないでしょうか。

HP:https://www.oshu-juku.jp/hiroshima/

白石学習院

広島ではおなじみの塾です。学習習慣を身に付けるところから始めるという塾で市内にも8校ほどあるので通いやすい場所は見つけられそうです。スクールバスも充実しており、安心して通わせることができそうです。校舎によっては高校受験のみの校舎もあるので要確認です。

HP:https://www.siraisi.com/

田中学習会

ここは、中学受験だけでなく、中学校進学を見据えた学習のサポートや理科の実験、パズルなど多くの学習システムを用意しており、「受験」ではなく「学ぶ」という事を大切にしているようです。しかし、やるときはしっかりやるというメリハリもあり、学習合宿も行っているようです。

HP:https://www.tanakagakushukai.com/hiroshima/

長井ゼミ小學舎

医学部大学を目指す方向けの長井ゼミの中学校受験部門。中学受験塾としてはまだ歴史が浅いようですが、広島でも有数の塾の中学校受験部門として注目されているようです。少人数制で復讐がメインのカリキュラムとなっているみたいです。

HP:http://www.nagaizemi.com/syogakusya/

英進館 鯉城学院

ここも、広島では老舗の地域密着型の塾です。校舎は西広島と幟町にあります。テストも少し変わっていたり、算数オリンピックにも力を入れていたりと、塾外の学力を試す機会に積極的であることもユニークだと思います。いけいけどんどんな子にはピッタリなのかなと思いました。

HP:https://www.rijo.net/

最後に

中学校受験について調べてみて、少し親の押し付けもあるかもしれませんが子供と一緒に考えお互いに納得して志望校を決めるという事、どうして受験するのかをお互いに理解する事。この2つがとても大切なことだと思いました。その上で、中学受験するかしないかを決めたほうが良いと思いました。

中学受験をする場合、ご家庭により考え方は違うと思いますが、私は、大学受験に向けて先行投資的に大学進学実績の良い中学校を選択するのではなく、建学の精神や中高一貫でのクラブ活動、最新教育など、私立中学校ならではのメリットを我が子に活かせるような学校選びがしたいと思いました。